Question
本会議質問要旨
Back

平成15年第四回定例会(11月議会)

《1》欠陥住宅問題対策について

●欠陥住宅を建てさせないための予防策について

欠陥住宅に関して今までにあった相談をふまえ、区としてはどのようにとらえているか。 欠陥住宅問題については、民・民の問題でもあり、行政によって終局的な解決が出来るわけではないが、欠陥住宅が建てられるのを未然に防ぐ事については、行政が一定の役割と責務を担っていると言える。 その役割の一つとして中間検査を義務づけた建築基準法の改正施行から四年が経過しているが、住宅の品質の確保の視点から区としてはどのようにとらえているか。 また、消費者保護の観点と同時に、災害に強いまちづくりの観点からも中間検査の対象を拡大すべきと考えるが、区の考えを問う。

(区答弁)
戸枝議員の欠陥住宅に関するご質問にお答えいたします。まず、欠陥住宅を建てさせないための、予防策としての中間検査制度でございます。住宅は多額の費用を要する、耐久消費財でありますので、欠陥住宅を取得した区民にとって、重要な問題であるとともに、災害に強い街づくりを進めていく上で問題があると認識しております。欠陥住宅を建てさせないためには、建築主が定める建築士による工事監理が重要ですが、残念ながら、適切に実行されていない場合もあります。適切な工事監理の下に、適法な建築工事がなされていることを検査し、必要に応じて、是正措置等を行わせる、中間検査の果たす役割は大きいと認識しております。中間検査の対象である建築物は、木造三階、及び、木造以外で三階以上かつ延べ面積五百平方メートルを超えるものであり、木造住宅の約半分を占める二階建て住宅をはじめとした一戸建て住宅は対象ではございません。今後は、良質で安全な住宅を確保するため民間の指定確認検査機関の状況も視野に入れ、中間検査の対象を拡大していくことが、望ましいと考えております。なお、中間検査の対象建築物や、建築工事のどの段階で検査を行うかは、特別区の区域内では、東京都知事が定めることになっておりますので、対象の拡大を、東京都に働きかけてまいりたいと考えております。

●欠陥住宅を建てさせないための各種制度活用について

平成11年に住宅品質確保の促進に関する法律が制定されており、新築住宅の購入者や注文者の保護が図られている。 住宅品質確保の促進に関する法律に基づく住宅性能表示、保障制度の利用推奨策を積極的に推進していくべきである。 住宅性能表示制度などを消費者に紹介するセミナーや業者に対して啓発することなどについて、区の考えを問う。

(区答弁)
住宅の品質の確保に関する制度の紹介等についてでございますが、北区のホームページでは、住宅性能保証制度及び住宅性能表示制度の概要を紹介しております。詳しい内容につきましては、そちらを所管いたします住宅保証機構及び東京都防災建築まちづくりセンターへのリンクにより、知ることができるようになっております。今後は、区民の方への住宅性能保証制度や住宅性能表示制度の周知は、住宅などを建築する際の、建築確認申請等の機会をとらえて、行なってまいりたいと存じます。なお、議員ご提案の、区民や建築業者に対するセミナー等につきましては、より区民の方や建築業者に効果的にお知らせしていく方法も含めて、今後の検討課題とさせていただきたいと考えております。

《2》大学連携によるスポーツ振興の今後の展開について

大学資源の活用と、人材育成について

大学連携事業である「フラッグ・フットボール」について、今後、チャンピオンシップ大会を開催するなどして支援すべきと考えるが、区の今後の展望についての考え問う。

本年三月に策定された北区スポーツライフビジョンを推進していく上で、小中学校の校庭・運動場の利用、管理などを円滑に行っていくことが、今にも増して重要になる。 そして、スポーツの実技指導をすることのみならず、団体間の調整、場所の管理などを適切にコーディネイトできる人材を増やしていくことが何よりも必須の条件になる。 大学資源を活用し、研究者の受入、区民有志の方や、区職員の大学研究機関への派遣なども積極的に行っていくべきである。 地域スポーツをコーディネイトできる意欲と能力のある人材をどのようにして発掘し、育成していくのか、また人材ネットワークをどのように支援していくのか、区の考えを問う。

(区答弁)
大学連携によるスポーツ振興の今後の展開に関する質問に順次、お答えをさせていただきます。始めに、早稲田大学とのスポーツ提携事業として、小学生向けに実施しております「フラッグフットボール」についての質問でございます。大学が持っております、豊富な人材ネットワーク、高度な専門的知識と研究機能などは、スポーツの振興を図るうえで、大変に有用で貴重な資源であります。今回のプロジェクトでは、このような大学の機能を、現場において、どのように活用できるかを、教育的効果においても注目されています「フラッグ・フットボール」という新しいスポーツで、検証している状況です。参加している小学生は、体験会からチーム練習に移り、十二月十三日の大会に向けて、学生の指導者とともに、和やかな雰囲気の中で、練習に励んでいます。教育委員会としましては、このプロジェクトの成果や課題を十分に精査したうえで、魅力あるプログラムの一つとして、子ども達に引き続き、提供して参りたいと存じます。また、ご提案のチャンピオンシップ大会の開催などは、この種目を継続させるための一つの仕組みとして、検討させていただきたい、と考えております。次に、スポーツ人材の育成についての質問でございます。「人材の確保が最大の課題である」とのご指摘につきましては、同様な認識を持っております。誰もが、身近な場所で、様々な目的で、多様なスポーツを楽しめる総合型地域スポーツクラブ時代にふさわしい人材が必要となります。これからの人材には、実技指導だけではなく、ボランティアや専門家など、地域スポーツに関わる多種多様な人材をコーディネイトし、事業を企画し実行できる能力が求められています。現在、教育委員会では、子ども達のスポーツ活動の場を充実するため、「スポーツを通じたコミュニティづくりモデル事業」を展開し、PTAを中心とした、地域スポーツの新たな指導者の育成に努めております。このような事業の展開を通じて、地域における新たな人材を発掘するとともに、発掘した人材へは、研修機会を提供し、資質向上を図り、新しい人材として活動できるよう支援しております。また、人材ネットワークの支援のあり方等につきましては、今後、十分に検討させていただき、人材育成のための総合的な施策を構築して参りたい、と考えております。

 



トップページ

プロフィール 日々雑感 リンク 後援会のご案内

Copyright (C) 2002-2003 戸枝 大幸 事務所. All rights reserved.